易経62.6 - 小過(しょうか)第6爻の解説

第62卦 第6爻

小過(しょうか)

卦象の図

弗遇過之

爻辞

弗遇過之,飛鳥離之,凶,是謂災眚。

出会わずに通り過ぎる。飛ぶ鳥が罠にかかる。凶。これを災難と呼ぶ。

解説曰く:「出会わずに通り過ぎる」とは、すでに高く飛びすぎていることを意味する。

解釈

この最上爻は、第62卦「小過」の状況が極限に達した様子を表しています。「小過」の核心は謙虚さ、慎重さ、細部への注意にあります。まるで鳥のさえずりが上昇するのではなく下降するように。この爻はその原則を完全に無視した状態を示します。適切な謙虚さで「出会う」べきところを、「通り過ぎて」しまい、傲慢と野心で行き過ぎてしまったのです。解説は明確に「すでに高く飛びすぎている」と述べています。飛ぶ鳥の象徴は、今や悲劇的な結末を迎えます。あまりに高く、無謀に飛んだために罠にかかってしまうのです。これは単なる小さな失敗ではなく、易経が最も強い言葉で警告する「凶」と「災難」です。災眚という言葉は、この災いが偶然の運命ではなく、自らの過信と限界を認めないことによる自業自得の結果であることを示しています。謙虚さを欠くことは、自らの破滅へとまっすぐ飛び込むことを意味します。

行動への指針

あなたは行き過ぎました。野心やプライド、警告を無視した結果、危険な立場に立たされています。今こそ現実を直視すべき時です。これ以上の前進は罠を深めるだけです。賢明な道は撤退と徹底した謙虚さにあります。自分の判断ミスを認め、時代を読み誤ったことを受け入れてください。今直面している制約に抵抗すれば、さらに絡まり苦境に陥るだけです。この状況はあなた自身の行動の結果であることを自覚し、それを受け入れることが、災難から抜け出す第一歩となります。

恋愛・人間関係において

この爻は関係における重大な行き過ぎを示します。片方または双方が無理な要求をしたり、非現実的な期待を抱いたり、傲慢で相手の気持ちを無視した結果、関係が「罠」にかかったような状態になっています。場合によっては最後通告が出されたり、深刻な境界線を越えてしまった可能性もあります。独身の方は、強引すぎるアプローチや大げさな行動が相手に恐怖や拒絶感を与え、逆効果になることを警告しています。今は前進を止め、謝罪し、引き下がって自分の過ちを認めることが最善です。さらなる大げさな行動は状況を悪化させるだけです。

仕事・ビジネスにおいて

この爻は職場での過剰な野心や無理な挑戦に対する強い警告です。実力以上のポジションを狙ったり、必要な支援や資源なしにプロジェクトを始めたり、上司や同僚の忠告を頑なに無視した結果、失敗や降格、恥辱、最悪の場合は解雇に至る可能性があります。「罠」は職場の人間関係のもつれや失敗した評価指標を象徴しています。唯一の道は失敗を受け入れ、謙虚に学ぶことです。責任転嫁はせず、過剰な野心がこの「災難」の原因であることを認めましょう。

金銭面において

この爻は強欲や過信による致命的な財務ミスを示します。全財産を投じた投機的な投資や、無理な借金を抱えた大規模な計画、保守的な財務アドバイスを無視した結果、財務的に「高く飛びすぎて」罠にかかった状態です。借金の膨張や全損、破産の危機が迫っています。これは自ら招いた財務災害です。すぐに投機的な行動をやめ、損失の全容を把握し、必要なら専門家(信用カウンセラーや破産弁護士)に相談してください。厳しい現実を受け入れることが、財務面での謙虚さを学ぶ重要な教訓となります。

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