易経 5.6 - 需(待つ)、六爻目

卦5、六爻目

需(待つ)

卦象の図

六五:穴に入る

爻辞

六五:入于穴,有不速之客三人來,敬之終吉。

六爻目(上爻):穴に入り、不意に三人の客が訪れる。敬意をもって接すれば、最終的に吉となる。

解説によれば:「不速の客が来て敬意を払う」。本来の位置ではないものの、大きな過失や損失はない。

解釈

この上爻は「需(待つ)」の状態の頂点であり、次の段階への転換点を示します。状況は緊迫し、「穴に入る」とは危機や失敗の瞬間を意味します。長い待機の末、努力が無駄に思え、困難で脆弱な立場に陥った状態です。ここで自らの努力を手放す瞬間が訪れます。しかし、その手放しのタイミングで、予期せぬ展開が起こります。「不速の客三人」は敵ではなく、思いがけない救いの手や助け、予想外のチャンスを象徴します。三という数字は十分な援助や完全な形を表すことが多いです。最終的な結果は態度次第で決まります。「敬うこと」が最も重要で、謙虚で開かれた心で受け入れれば、状況は好転します。プライドや疑念、絶望はこの機会を逃す原因となります。幸運は最後の奮闘の結果ではなく、長く待ち続け、助けを受け入れる知恵への報いです。

行動への指針

行き詰まりや長年の望みが崩れたように感じるかもしれません。コントロールを失ったような瞬間です。しかし、絶望しないでください。今最も大切なのは、自分の計画や期待を手放すことです。全く予想外のところから解決策が現れる準備をしましょう。その助けやチャンスは想像とは異なる形で訪れます。プライドや恨み、疑いを乗り越え、謙虚で敬意を持って新たな展開を受け入れてください。一人で解決できないことを認め、差し伸べられた手を素直に受け入れることで、困難から救われ、新たな幸運の道が開けます。あなたの態度こそが幸運の鍵です。

恋愛・人間関係において

この爻は関係の危機を示します。関係が底を打ち、長い待機や努力が無駄に思え、別れや破綻が避けられないように感じるかもしれません。これが「穴」の状態です。しかし、すべてが失われたかのような時に、予期せぬ出来事が起こります。友人の介入、パートナーからの誠実な謝罪、あるいは共通の気づきが関係を変えることもあります。痛みを伴う終わりの後に、新たな支えとなる人物が現れることも示唆します。指針は明確で、苦々しさや疑念で反応せず、敬意と開かれた心で受け入れることです。パートナーの歩み寄りには真剣に耳を傾け、友人の助けは感謝して受け入れましょう。この謙虚さが関係を救い、終わった場合でも新たな健全なつながりへと導きます。

仕事・ビジネスにおいて

キャリアやプロジェクトで重要な岐路に立っています。失敗のように感じるかもしれません。事業の崩壊寸前、プロジェクトの中止、長期間の努力の末の解雇など、「穴に入った」状態です。しかし、このどん底で予期せぬ提案やチャンスが訪れます。思いがけないところからの求人、合併や買収の話、かつての同僚からの意外な解決策などです。今はプライドを捨てる時。元々の計画にない、あるいは敗北感から拒否しないでください。真剣に検討し、関係者に敬意を払うことが重要です。この予期せぬ助けを受け入れることが、職業的な再起の鍵となり、最終的に成功へとつながります。

金銭面において

深刻な金銭的挫折を示します。投資の成熟を待つ間に苦境に陥り、多額の損失や支払い不能の危機を感じるかもしれません。状況は厳しいですが、救いの手は予想外のところから差し伸べられます。家族からの援助、思いがけない和解、忘れていた資産の価値回復、あるいは検討していなかった債務整理の提案などです。プライドから助けを拒むのは大きな誤りです。易経は謙虚かつ敬意をもって援助を受け入れるよう勧めています。そうすることで、目先の危機を乗り越え、将来の安定と幸運の基盤を築くことができます。

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