易経 5.2 - 需(二爻)

卦5、二爻

需(待つ)

卦象シンボル

九二:需于沙。小有言

爻辞

九二:需于沙。小有言,终吉。

砂の上で待つ。ささいな噂があるが、最終的には吉となる。

解説によれば、「砂の上で待つ」とは、心を広く持ち、落ち着いていることを意味する。噂はあっても、結果は良い運をもたらす。

解釈

この爻は、目的地に近づいているものの、まだ到達していない状態を示しています。第一爻の遠い草原を離れ、今は川辺の砂の上で渡るのを待っている状況です。砂は不安定で中間的な状態を象徴します。あなたは「水」(危険や挑戦、目標)に近づいているものの、まだ直接関わっていません。この曖昧な状態にいるため、行動しないことが周囲に誤解されやすく、「小さな言葉」つまりささいな噂や批判、不安げな声が生じます。しかし、この爻は基本的に吉兆です。批判されてもあなたの立場は正しく、陽の爻としての内なる強さと落ち着きを持ち、一時的な困難に動じず耐えられます。焦らず忍耐強く待つことで、些細な問題を乗り越え、最終的に成功を手にするでしょう。

行動の指針

解決に近づく待機の時期にあります。進展はあったものの、まだ行動のタイミングではありません。行動しないことに対して誤解や批判を受けるかもしれません。周囲から動機やタイミングを疑われることもあるでしょう。しかし、その「噂」やプレッシャーに流されてはいけません。冷静さと内なる平静を保ち、無理に自分の立場を説明したり弁明したりする必要はありません。自分の判断とタイミングを信じてください。忍耐と堅実さが今の最大の武器です。小さなトラブルはやがて過ぎ去り、道を守り続けることで幸運をつかむことができます。

恋愛・人間関係において

この爻は移行期を示しています。より深い関係の約束を待っている、パートナーが問題を解決するのを待っている、あるいは次のステップを踏むための適切な状況を待っている状態です。この中間の状態は砂の上に立つような不安定さを感じるかもしれません。友人や家族から「まだ一緒に住んでいないの?」「本当にうまくいくの?」といった余計な意見や焦りの声が届くこともあります。こうした「小さな言葉」は不安を生みますが、焦らずプロセスを信じてください。外部の圧力や自分の不安に流されて早まった決断をしないことが大切です。あなたの落ち着いた態度が安心感を与え、自然な流れで良い結果へと関係を導くでしょう。

仕事・ビジネスにおいて

仕事やプロジェクトは停滞しているように見えますが、突破口に近づいています。最終承認やクライアントの決定、市場の状況が整うのを待っている段階です。外からは停滞しているように映り、同僚や上司から疑念や焦りの声が上がるかもしれません。戦略を疑われたり、遅延に苛立ちを感じられたりすることもあります。ここで求められるのは、冷静さとプロ意識を保つことです。準備を続けつつ、軽率な行動に走らないようにしましょう。小さな摩擦の中での落ち着いた自信が、最終的には強みとして評価されます。状況はやがて好転しますので、動じずに堅実に進めてください。

金銭面において

投資やビジネスプランを実行し、成果が出るのを待っている段階です。目標に近づいているものの、まだ利益は確定していません。この間、市場の噂や周囲からの不安な助言、報道によって動揺することがあるでしょう。これが「小さな言葉」にあたります。こうした雑音に惑わされず、十分に検討した計画を守ることが重要です。恐怖に駆られて衝動的に方針を変えるのは避けてください。計画を信じて、資金管理を徹底しましょう。忍耐強く待つことで、最終的に良い結果が得られます。

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