易経 5.1 - 需(初爻)

卦5、初爻

需(じゅ)

卦象図

初九:郊外で待つ。恒に従えば咎なし。

爻辞

初九:需于郊。利用恒,无咎。

初九:郊外で待つ。恒に従うことが吉。咎なし。

解説:「郊外で待つ」とは、軽率に危険に飛び込まず慎重に構えることを意味します。「恒に従うことが吉、咎なし」とは、正しい道を外さず、変わらぬ心でいることが無難であるということです。

解釈

この爻は「需」の卦の最初の段階を示し、忍耐が求められる状況であるものの、核心の困難や危険はまだ遠くにあることを表しています。あなたは「郊外で待つ」ように、中心の混乱や問題から離れた安全な場所にいます。上にある坎(水)の卦が示す障害はまだ先のことです。この位置は比較的安全な状態を示し、陽の性質を持つこの爻は前進したいという本能的な欲求を持ちながらも、賢明さは自制にあります。この初期段階を乗り切る鍵は「恒」(変わらぬ心)です。つまり、自分の信念を守り、日々のルーティンを崩さず、焦らずに準備を続けることです。そうすることで、早まった行動によるトラブルを避け、堅実な基盤を築き、咎を受けることなく進むことができます。

行動への指針

今は大胆な行動や無理に物事を進める時期ではありません。困難はまだ目前に迫っていません。目的意識を持って規律正しく待つことが求められます。現在の安全な場所に留まり、遠くから状況の推移を見守りましょう。この時間を使って決意を固め、計画を練り、資源を整えることが大切です。日常生活や仕事においても安定したリズムを保ち、焦りや苛立ち、未知への急進を避けてください。あなたの力は忍耐と安定した歩みの中にあります。この慎重な準備こそが、今の正しい、咎のない行動です。

恋愛・人間関係において

恋愛や人間関係では、この爻はごく初期の段階を示します。新しい出会いか、関係が次の段階に進むのを待っている状態かもしれません。焦らず急がないことが肝心です。「郊外で待つ」という表現は、プレッシャーや過度な要求なしに、安心できる距離感でお互いを知る期間を意味します。すぐに関係を深めようとしたり、急いで親密さを求めるのは避けましょう。恒に従い、誠実で一貫した態度を保つことが信頼の基盤を築き、早期の失敗を防ぎます。

仕事・ビジネスにおいて

仕事面では、新しいプロジェクトや役割、事業の始まりを示しています。主要なチャンスや課題はまだ先にあります。今は大きな決断や行動を起こす時期ではありません。むしろ基礎固めに専念すべきです。計画立案、調査、学習、効率的なルーティンの確立に時間を使いましょう。日々の業務を着実にこなすことで信頼を築き、今後の厳しい局面に備えることができます。「郊外で待つ」ように忍耐強く準備を進めることで、早期の失敗を避け、将来の成功に繋げられます。

金銭面において

金銭面では、保守的で安定した姿勢が求められます。注目している市場や投資の機会はまだ成長過程にあり、大きな資金投入は時期尚早です。「郊外で待つ」ことは、リスクの高い投機的な動きから距離を置くことを意味します。資産は安全で安定した形で保ち、予算を守り、定期的な貯蓄を続け、衝動的な金融判断を避けましょう。この規律ある忍耐が、早まったリスクを回避し、損失や咎を負わずに、より良いタイミングを待つための最善策です。

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