易経44.2 - 姤(こう)、二爻の解説

卦44、二爻

姤(こう)

卦象図

包有魚

爻辞

包有魚,无咎,不利賓。

包の中に魚がいる。咎なし。客をもてなすのはよくない。

解説曰く:包の中の魚とは、確かに客と分かち合うべきでないものを示す。

解釈

この爻は、問題の芽を早期に適切に処理することを示しています。卦44「姤」は、下から弱い陰の爻が入り込み、強く秩序ある状況に微妙で誘惑的、あるいは乱す要素が忍び込むことを象徴します。この「魚」はその陰の象徴です。二爻は強い陽の爻であり、この影響を即座に迎え入れ、包み込む位置にあります。「魚を包む」とは、この影響を封じ込め、制御することを意味し、それゆえ「咎なし」とされます。「客をもてなすのはよくない」という警告は重要です。ここでの「客」とは上位の陽爻を指し、魚を広めてしまうことは問題を公にし、他者を誘惑することになるため避けるべきです。静かに、しかし確実に問題を封じ込めることが、事態の悪化を防ぐ賢明な対応であり、私的な責任と慎重さが求められます。

行動への指針

微妙で潜在的に悪影響を及ぼす事象や状況に気づいたら、初期段階での対応が肝心です。噂や誘惑、誰かの性格の欠点、小さなミスなどかもしれません。まずは広めるのではなく、封じ込めることを優先してください。無視せず、しかし公に騒ぎ立てることも避け、慎重かつ迅速に対処しましょう。問題を「包み込む」ことで、他者への波及や拡大を防ぎます。噂話や不平を言ったり、関係のない人を巻き込んだりしないことが重要です。責任を持って私的に問題を管理することで、将来のトラブルを未然に防ぐことができます。

恋愛・人間関係において

恋愛関係では、小さな問題や不安、誘惑、過去の不安感、パートナーからのわずかな不満が表面化することを示します。ここでの助言は「魚を包む」こと、つまり問題を関係内に留めることです。友人や家族(「客」)に話して問題を大きくしないようにしましょう。代わりに、パートナーと直接、私的に話し合い解決を図ることが大切です。もし誘惑が自分自身の問題なら、自制し、関係を傷つけないように「包み込む」ことが求められます。慎重さと私的な解決が、関係の健全さを保つ鍵となります。

仕事・ビジネスにおいて

職場で問題の兆候を察知した場合、例えばプロジェクトの欠陥、根拠のない噂、不正な近道の検討、態度の悪い社員などが考えられます。あなたの立場なら、事態が大きくなる前に対処可能です。正しい対応は、静かに効率的に問題を封じ込めることです。関係者と個別に話し、誤りを訂正し、噂の発生源を押さえましょう。部署全体や上層部(「客」)に知らせるのは時期尚早で、不要な混乱や士気低下を招く恐れがあります。問題を慎重に管理することで、リーダーシップと能力を示し、小さな問題の拡大を防げます。

金銭面において

この爻は、微妙な金銭リスクや誘惑への警告です。見逃せない投資話(「魚」)、小さな借金、会計の誤りなどが考えられます。賢明な行動は「包み込む」こと、つまりリスクの高い投資に飛びつかず資産を守ることです。小さな借金は静かに返済し、会計ミスは他人に知らせずに訂正しましょう。「客に利なし」は、投機話を自慢したり他人を巻き込んだりしないよう注意を促しています。財務管理は慎重かつ静かに行うことが、咎なしの道です。

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