易経34.1 - 大壮の力、初九

34番卦、初九

大壮(たいそう)の力

卦象の図

初九

爻辞

初九、壮于趾、征凶、有孚。

初めの陽爻。足の先に力がある。進むと凶。誠実さがある。

解説曰く:「足の先に力あり」とは、この誠実さが過労を招くという意味である。

解釈

この爻は卦の最下位に位置し、大きな力の最初の兆しを示しています。足の先に力が集中している様子は、身体の最も低い部分で踏み出す準備が整っていることを象徴します。これはエネルギーや熱意、自信の初動を表しますが、まだ成熟しておらず、方向性も定まっていません。力は未熟で衝動的、全体の支えも欠けています。この爻は重要な警告を含みます。初動の衝動だけで「進む」ことは凶を招くということです。誠実な気持ちはあるものの、それに基づいて早まった行動を取ると、成果を得る前に力を使い果たし、信用を失う恐れがあります。解説もまた、この誠実さが焦りとともに疲弊をもたらすと指摘しています。初めの熱意を持続可能な力と誤解する典型的な過ちです。

行動への指針

新しいことを始めたい、状況を前進させたいという強い衝動を感じているでしょう。エネルギーと自信は確かにありますが、今は慎重さが求められる時です。真摯な気持ちであっても、それに従うのはまだ早すぎます。今動くことは、自分の現状や力を誤認し、失敗や後退を招くでしょう。前進する代わりに、基盤を固めることに力を注いでください。足元を確かめ、情報を集め、支援を得て、計画を練り直しましょう。熱意を認めつつも、それに振り回されないことが肝心です。忍耐こそが最大の味方です。足の先の力が全身に満ちるのを待ってから、決断の一歩を踏み出してください。

恋愛・人間関係において

この爻は、強い初期の惹かれ合いや、関係の急激な変化を望む衝動(例えば、深い愛の告白や早期のプロポーズ、約束の要求など)を示します。感情は真実で誠実ですが、今すぐ行動するのは誤りです。相手を圧倒したり、関係の基盤がまだ整っていないことを露呈させる恐れがあります。無理に進めると拒絶されたり、脆弱な関係が崩れやすくなります。惹かれ合う気持ちを楽しみつつ、忍耐強く関係を育んでください。共通の経験や理解を積み重ねてから、大きな一歩を踏み出しましょう。

仕事・ビジネスにおいて

新しい企画や昇進への強い意欲、起業の衝動を感じているかもしれません。エネルギーと期待は確かですが、この爻は突進を戒めています。計画はまだ未熟で、必要な支援や資源、社内の理解も不足しています。今アイデアを提示したり行動を起こすと、準備不足と見なされ信用を失う可能性が高いです。このエネルギーは準備に使いましょう。調査を行い、ビジネスプランを練り、小規模な試験を重ね、慎重に協力者を増やしてください。今の「力」はまだ構想段階に過ぎず、十分な裏付けができてから動くべきです。

金銭面において

急いで大きな金銭的決断をしたくなる誘惑が強まっています。株の「ホットな情報」を得たり、リスクの高い投資案件に惹かれたり、大きな衝動買いをしたくなるかもしれません。この「確実だ」という感覚は誠実ですが、非常に危険な誤解です。今すぐ「進む」=投資や支出をすることは損失につながる可能性が高いです。これは典型的な一攫千金の罠や、金銭的なFOMO(取り残される恐怖)への警告です。正しい行動は立ち止まり、資金を温存すること。じっくりと調査と分析を行い、冷静な判断と忍耐を持ってください。利益の期待に心を奪われてはいけません。

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