易経21.6 - 噬嗑(しこう)、上九

第21卦・上九の爻

噬嗑(しこう)

卦象図

上九:何校滅耳

爻辞

上九:何校滅耳,凶。

上九:彼は口枷(こうか)をつけられ、耳を塞がれている。凶。

解説によれば:彼の聴覚は閉ざされている。つまり、忠告を聞き入れないことを意味する。

解釈

この上九の爻は、正義の執行という卦のテーマの最終段階を表しています。ここに描かれるのは、もはや改めることのできない最悪の罪人です。口枷(こうか)は重い木製の拘束具で、厳しい罰を象徴しています。特に重要なのは、その口枷が「耳を塞いでいる」点です。これは単なる肉体的な罰ではなく、深い精神的・心理的な状態の比喩です。本人は自らの過ちに固執し、頑なで傲慢なため、忠告や助言、理性、改善の呼びかけに全く耳を貸さないのです。あらゆる修正の機会を無視し続けた結果、救済の道は閉ざされています。結果は明確に「凶」、すなわち不幸を意味します。この爻は、もはや後戻りできない地点を示し、自らの行動の厳しい報いを受け入れなければならない最終判決を表しています。

行動への指針

この爻は強烈かつ最後の警告です。もし自分がこの立場にあるなら、頑固さと忠告を無視する態度が破滅の淵に追い込んでいることを認識すべきです。この「凶」は偶然の出来事ではなく、意図的な無知の結果です。唯一の道は、困難でも謙虚になり、どんなに厳しい結果でも受け入れることです。もしこの爻が示す人物や状況に関わっているなら、その相手はもはや助けられない可能性が高いと理解してください。彼らは「忠告に耳を貸さない」ため、説得は無駄です。救おうと無駄な労力を費やすのは避け、自分自身を守るために明確な境界線を引き、距離を置くことが賢明です。相手の行動の自然な結果を見守り、巻き込まれないようにしましょう。

恋愛・人間関係において

恋愛や人間関係の文脈では、この爻は毒性が強く、反省のないパートナーを示します。あなたの感情やニーズ、変化の要望に全く耳を貸さず、何度も問題を指摘しても無視されてきたことでしょう。相手は有害な習慣に固執し、自分が与える痛みを認めようとしません。口枷は関係の重苦しさを象徴し、「耳を塞ぐ」は変わろうとしない態度を表しています。「凶」の予兆は、この悪循環が続くことを意味します。結論は明白で、この関係は修復不可能です。続ければさらなる苦しみを招くだけです。現実を受け入れ、自分を守るために関係を終わらせる時です。

仕事・ビジネスにおいて

仕事やビジネスの場面では、この爻はいくつかの状況を示します。警告を無視し続ける手に負えない社員の解雇が必要な場合や、傲慢で変化を拒むリーダーや企業文化が市場の警告や専門家の助言を無視し、失敗やスキャンダルに直面しているケースです。権限を持つ立場なら、穏やかな修正の時期は終わり、決定的かつ厳しい措置を取るべき時です。社員であれば、船長の耳塞ぎによって船が沈みつつあることを示し、早急に離れるべきサインです。この爻が自分を表すなら、頑固さが原因でキャリアが危機に瀕し、解雇や信用失墜など厳しい結果を迎える可能性があります。

金銭面において

金銭面では、この爻は深刻な警告を示します。健全な財務アドバイスや市場の警告、周囲の忠告を頑なに無視し、破滅的な投資に固執したり、無謀な支出を続けたり、増え続ける借金問題に目を背けている状況です。耳を塞いで現実を見ようとしないため、口枷は今抱える財政的重圧の象徴となっています。結果は「凶」、すなわち破産や差し押さえ、資産の全損失を意味するかもしれません。否認の時期は終わり、状況は危機的で、深刻な損失は避けられません。唯一の道は即座に立ち止まり、厳しい現実を直視し、たとえ大きく痛みを伴っても、完全な破滅を防ぐために必要な手段を講じることです。

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