易経20.3 - 観(六三)

卦20 六三の爻

観(かん)

卦象図

六三:観我生

爻辞

六三:観我生,進退。

六三の爻辞:「我が生を観る、進むか退くか。」

解説:「我が生を観る」とは、自身の人生を見つめ、進むべきか退くべきかを考えることであり、正しい道を見失っていないことを意味する。

解釈

この爻は重要な転換点を示しています。内卦(地、自己や内面の世界を表す)と外卦(風、影響や外の世界を表す)の境目に位置し、内省を促される時です。注目すべきは外の世界ではなく「我が生」つまり自分自身の行動や性格、これまで歩んできた道です。進むべきか退くべきかの岐路に立ち、深い自己評価が求められます。この爻は陽の位置にある陰爻であり、不安定さや慎重な判断が必要な状態を示唆しています。解説は、この内省と迷いこそが弱さや迷走ではなく、道(タオ)に忠実である証だと伝えています。軽率な決断は誤りであり、深い自己理解に基づく熟慮こそが最善の道です。

行動への指針

今は決断の時ではなく、じっくりと内省し見直すべき時期です。目の前の状況から一歩引き、自分自身に目を向けてください。過去の行動や価値観と現在の道が合致しているか、正直に自己評価を行いましょう。進むか退くかの判断は、この自己洞察に基づくべきであり、外部の意見や期待に流されてはいけません。必要な答えは外ではなく内にあります。この熟考の期間は、次の一歩を確実で持続可能なものにするために不可欠なプロセスです。

恋愛・人間関係において

この爻は、あなた自身の役割や関係の方向性について真剣に考える時を示しています。関係の中での「我が生」を見つめ直し、このパートナーシップがあなたの成長を助けているか、あなたらしさを発揮できているかを問いかけます。進む(関係を深める、次の段階へ進む)か退く(距離を置く、再評価する、あるいは終わらせる)かの選択が迫られます。感情的な衝動で決めるのではなく、自分のニーズや望み、パターンを理解する時間を持つことが大切です。パートナーを評価するよりも、自分自身を知ることに重きを置きましょう。そうすることで、近づくべきか距離を置くべきかが明確になり、その選択が最善のものとなります。

仕事・ビジネスにおいて

キャリアの分岐点に立っています。過去の実績やキャリアの流れ、仕事の満足度、長期的な目標を総合的に見直す必要があります。現在の仕事が自分の価値観や能力に合っているかを問いかけてください。進む(昇進を目指す、新しい挑戦に取り組む、野心を示す)か退く(役割を変える、新しい職場を探す、プレッシャーの強い状況から一歩引く)かの選択が重要です。ここでの知恵は、行動を一旦止めて自己評価を行うことにあります。深い自己認識に基づく決断が、正しい道を歩み続ける鍵となります。

金銭面において

大きな動きをする前に、財政状況をじっくり見直すべき重要な時期です。支出の傾向、貯蓄の考え方、投資戦略、お金との関係性を振り返りましょう。あなたの金銭行動は望む人生を支えているでしょうか?進む(大きな投資をする、ローンを組む、事業を拡大する)か退く(資産を売却する、借金を減らす、現金を蓄える、より保守的な姿勢を取る)かの判断が迫られています。軽率な行動は損失を招く恐れがあります。冷静な自己分析を経てこそ、長期的な安定と目標に合致した賢明な決断が可能となります。

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