易経12.6 - 否(ひ)、六爻目

卦12、六爻目

否(ひ)

卦象図

傾否

爻辞

傾否,先否後喜。

否(ひ)が傾き覆る。最初は否、やがて喜びが訪れる。

解説曰く:否が終わりを迎え、覆る。永遠に続くことはありえない。

解釈

この上爻は、否(ひ)の時期の劇的かつ最終的な結末を示しています。停滞、閉塞、衰退の状況は極限に達し、もはや自らの重みで支えきれず崩壊します。「傾く」という言葉は、決定的で力強く完全な逆転を意味します。これはゆっくりとした改善ではなく、古く障害となっていた秩序の根本的な崩壊を表しています。 易経の中心原理である循環変化の法則がここに顕著に現れています。最も暗い時は夜明け前の一瞬です。解説も「永遠に続くことはありえない」と強調しています。最も深刻な停滞も永遠ではありません。「先に否、後に喜び」という言葉は、困難な時期を乗り越えたことを認めています。その苦難があったからこそ、突破口が生まれたのです。この爻は、孤立や不満の時代が終わり、新たな繋がりと進展、幸福の時代が始まることを力強く約束しています。

行動への指針

あなたは転換点に達しました。長く困難だった停滞の時期が終わりを迎え、乗り越えられないと思われた障害が崩れ始めています。この変化を見極め、積極的に関わることが求められます。受け身で待つ時期は終わりました。今こそ再び世界と関わりを持ち、自信を持って前進する時です。苦難の記憶(「先に否」)はまだ新しいかもしれませんが、それに縛られず、これから訪れる「後の喜び」を受け入れましょう。古い状況の残骸を一掃し、新たなスタートを切る絶好の機会です。

恋愛・人間関係について

深い断絶や誤解、感情的な距離があった関係に劇的な変化が訪れています。長年の問題がついに解決したり、関係に負担をかけていた外的要因が取り除かれたりするでしょう。関係は停滞から再び繋がりと喜びへと「覆され」ます。独身の方は、孤独やもどかしい恋愛期間が終わりを迎え、新たで喜ばしい出会いが間近に迫っています。重要なのは、これまでの状態が完全に逆転することです。困難を乗り越えたからこそ、喜びは一層深く感じられるでしょう。

仕事・ビジネスについて

キャリアにおける大きな障害が取り除かれようとしています。行き詰まった仕事、停滞したプロジェクト、悪環境、長期の失業などが背景にあるかもしれません。状況があまりにも停滞していたため、根本的な変化が起きています。組織の再編、新たなリーダーシップ、プロジェクトの中止による解放、あるいは突然の思いがけない仕事のオファーなどです。職業生活の「否」が崩れ去り、進展や評価、新たな目的意識という「喜び」が訪れます。この変化から生まれる新たなチャンスを逃さないようにしましょう。あなたの忍耐が報われる時です。

金銭面について

厳しい財政状況、借金、資産の停滞が決定的な終わりを迎えようとしています。財政の膠着状態が打破されます。大きな借金の完済、収入の急増、投資の成功、あるいは財務上の争いの解決などが考えられます。あなたが耐えてきた苦難(「先に否」)が、この好転の土台を築きました。古い財政的負担が覆されることで、深い安堵と喜びを感じるでしょう。これは新たな、より豊かな財政の章の始まりです。

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