易経11.1 - 泰(たい)、初九

卦11、初九

泰(たい)

卦の図象

初九

爻辞

初九、拔茅茹、以其彙、征吉。

初九:葦(よし)を引き抜くと、根ごとまとまってついてくる。同じ志を持つ仲間と共に進むことは吉である。

解説によれば:葦を引き抜くときに共に引き連れるのは、意志が外に向かっているからこそ、進むことが吉とされる。

解釈

この爻は、泰(たい)の吉兆の始まりを示しています。最初の陽の動きが上昇を始める瞬間であり、葦やススキのように根が深く絡み合った草を引き抜く様子が象徴されています。一つの茎を引くと、根がつながった塊が一緒に抜けることから、物事のつながりや協力の重要性を表しています。この爻は、あなたが単独で動いているのではなく、同じ志を持つ仲間と結びついていることを示しています。天地の三陽線のように、初九は下の二陽線と連携しているのです。解説は「意志が外に向かう」と述べており、これは自己中心的ではなく、周囲と調和しながら大きな流れに参加する意欲を意味します。今は可能性が芽吹く時期であり、一つの行動が大きな良い連鎖を生み出すでしょう。

行動への指針

今こそ行動の時です。新しい目標やプロジェクトに向けた最初の一歩は非常に吉です。ただし、孤立せずに進みましょう。志を同じくする仲間やチームを見つけ、共に歩むことが力となります。あなたの「塊」を集めて、一緒に前進してください。これは新たな挑戦の先駆けであり、あなたの努力は適切な人々や資源を引き寄せるでしょう。個人の願望は、より大きな社会的利益と調和させることが大切です。協力を受け入れ、良い流れを生み出す触媒となりましょう。

恋愛・人間関係において

恋愛を求める方には非常に良い兆しです。価値観や背景、人生の目標を共有できる相手と出会えることを示しています。まさに「同じ種」の人との縁です。このつながりは、相手の友人や家族との温かい交流にもつながるでしょう。すでに関係がある場合は、一緒に住む、婚約する、家族を持つなど、次の大きな一歩を踏み出すのに適した時期です。共に進むこと(「征吉」)が幸運を呼び、絆を深めます。

仕事・ビジネスにおいて

仕事面でも非常に良い時期を示しています。新しいプロジェクトの開始、新規事業の立ち上げ、新たな役割の受け入れに最適です。成功はチームワークによってさらに大きくなります。「葦」の比喩は、志を同じくする仲間で強固なチームを作ることを勧めています。リーダーであれば信頼できる同僚を連れて進みましょう。新しい職場なら、支え合う仲間がすぐに見つかるでしょう。意志が外に向かうため、ネットワーク作りやアイデアの発信、積極的な機会の追求が成果を生みます。今始める取り組みは成功の連鎖を引き起こす可能性があります。

金銭面において

新たな金銭的取り組みに良い時期を示しています。今の初期投資は、将来の利益の「葦の塊」を引き寄せる種まきとなります。新しい投資ポートフォリオの開始、事業の立ち上げ、貯蓄計画のスタートなどが考えられます。「同じ種と共に進む」という原則は、信頼できるパートナーとの共同事業や、志を同じくする投資家の助言を得ることが特に有益であることを示唆しています。積極的に資産を管理・増やす行動は成功に結びつきます。躊躇せず、今こそ前進の時です。

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