あなたは「パワーポジション」に座っていますか?
デスクに座っていてもなかなか集中できないと感じていませんか?実は、座る向きが見えない力として影響しているかもしれません。
これは多くの人に起こることです。環境に何か違和感を感じても、その原因がわからないことがあります。その答えは、長時間座るときの向きにあるかもしれません。
このガイドでは、あなたに最適な風水の座る向きを見つけるためのわかりやすいステップを紹介します。そして、その向きを活用してエネルギーを変える方法をお伝えします。
生年月日から個人の「九星(クア)数」を計算し、パワーのある方角を見つけ、それを実生活に活かす方法を学びます。特に「オフィスでの風水の座る向き」に焦点を当てます。
「なぜ?」:基本の考え方
座る向きが重要な理由を理解するには、まず「気(き)」の概念を知る必要があります。
気とは何か?
「気(き)」は、宇宙のすべて、そして私たちの身体や空間を流れる生命エネルギーのことです。
川の流れやそよ風のようなものと考えてください。スムーズに流れると私たちを助け支えますが、滞ったり遮られたりするとエネルギーが奪われてしまいます。
座る向きは、あなたが取り込む気の質を決めます。良い方角を向くことで、ポジティブで助けになる気を受け取れますが、悪い方角だと疲れや集中力の低下を招きます。
四神の柱
古典的な風水では、「四神」または「四つの支えの柱」という理想的な配置をイメージします。
これはあなたの周りに守りと力をもたらす、椅子のような形を作り出します。
- 玄武(背後): 頑丈な壁や高い構造物が背後にあることで、支えと安心感を得られます。
- 朱雀(正面): 正面に開けた空間があることで、視界がクリアになりチャンスを迎え入れます。
- 青龍(左側): 左側に少し高い場所や家具があることで、力と成長を象徴します。
- 白虎(右側): 右側に少し低い場所や家具があることで、守りと安定をもたらします。
「座る向き」とは、背中が向いている方角のことです。安定と集中のために最も重要な玄武の支えを得ることがポイントです。
「どうやって?」:九星数の計算方法
あなたに最適な方角を見つける鍵は「九星(クア)数」です。
九星数とは?
九星数は、生まれた年と性別から導き出される1桁の数字(1、2、3、4、6、7、8、9)です。数字の5は他の数字に含まれています。
この数字によって「東グループ」か「西グループ」のどちらかに分類されます。それぞれのグループには、良い方角と悪い方角が4つずつあります。
計算手順
まず、生まれ年の下2桁を足します。もし2桁の数字になったら、その2桁をさらに足して1桁にします。
2000年以前に生まれた男性は、その1桁の数字を10から引きます。女性はその数字に5を足し、2桁になったらさらに足して1桁にします。
2000年以降に生まれた男性は、その1桁の数字を9から引きます。女性はその数字に6を足します。
重要な注意点として、風水の年は中国の太陽暦に基づき、通常2月4日頃に始まります。1月や2月初旬生まれの場合は、前年の年で計算してください。
計算が面倒な場合は、以下の表で直接九星数を確認できます。
生年 | 男性の九星数 | 女性の九星数 |
---|---|---|
1950年 | 4 | 2 |
1951年 | 3 | 3 |
1952年 | 2 | 4 |
1953年 | 1 | 5 (8に変換) |
1954年 | 9 | 6 |
1955年 | 8 | 7 |
1956年 | 7 | 8 |
1957年 | 6 | 9 |
1958年 | 5 (2に変換) | 1 |
1959年 | 4 | 2 |
1960年 | 3 | 3 |
1961年 | 2 | 4 |
1962年 | 1 | 5 (8に変換) |
1963年 | 9 | 6 |
1964年 | 8 | 7 |
1965年 | 7 | 8 |
1966年 | 6 | 9 |
1967年 | 5 (2に変換) | 1 |
1968年 | 4 | 2 |
1969年 | 3 | 3 |
1970年 | 2 | 4 |
1971年 | 1 | 5 (8に変換) |
1972年 | 9 | 6 |
1973年 | 8 | 7 |
1974年 | 7 | 8 |
1975年 | 6 | 9 |
1976年 | 5 (2に変換) | 1 |
1977年 | 4 | 2 |
1978年 | 3 | 3 |
1979年 | 2 | 4 |
1980年 | 1 | 5 (8に変換) |
1981年 | 9 | 6 |
1982年 | 8 | 7 |
1983年 | 7 | 8 |
1984年 | 6 | 9 |
1985年 | 5 (2に変換) | 1 |
1986年 | 4 | 2 |
1987年 | 3 | 3 |
1988年 | 2 | 4 |
1989年 | 1 | 5 (8に変換) |
1990年 | 9 | 6 |
1991年 | 8 | 7 |
1992年 | 7 | 8 |
1993年 | 6 | 9 |
1994年 | 5 (2に変換) | 1 |
1995年 | 4 | 2 |
1996年 | 3 | 3 |
1997年 | 2 | 4 |
1998年 | 1 | 5 (8に変換) |
1999年 | 9 | 6 |
2000年 | 9 | 6 |
2001年 | 8 | 7 |
2002年 | 7 | 8 |
2003年 | 6 | 9 |
2004年 | 5 (2に変換) | 1 |
2005年 | 4 | 2 |
2006年 | 3 | 3 |
2007年 | 2 | 4 |
2008年 | 1 | 5 (8に変換) |
2009年 | 9 | 6 |
東グループと西グループ
九星数がわかれば、自分の「人生グループ」と良い方角・悪い方角のセットがわかります。
人生グループとは?
九星数によって、あなたがどちらのグループに属するかが決まります。
- 東グループの九星数:1、3、4、9
- 西グループの九星数:2、6、7、8
東グループの人は、北・南・東・東南が良い方角です。西グループの人は、西・北西・南西・北東が良い方角となります。
吉方位(良い方角)
それぞれの人には4つの良い方角があり、それぞれ異なる良いエネルギーを持っています。座る向きがそのエネルギーを受け取る鍵です。
-
生気(繁栄): 最も良い方角で「生命を生み出す」とも呼ばれます。成功や富、活力をもたらします。仕事のデスクでこの方向を向くのがおすすめです。
-
天医(健康): 「天の医者」と呼ばれ、健康や回復、ウェルネスに最適な方角です。ベッドやリラックスする椅子の向きに適しています。
-
延年(人間関係): 恋愛から仕事まで、あらゆる人間関係を良好にします。
-
伏位(安定): 思考や勉強、自己成長に最適な方角で、明晰さと落ち着いた集中力をもたらします。
凶方位(避けるべき方角)
長時間向いてはいけない4つの方角も知っておくことが大切です。
それは「絶命(全損)」「五鬼(五つの鬼)」「六殺(六つの殺気)」「祸害(災い)」です。これらの方角を避けることで、エネルギーの消耗やトラブルを防げます。
以下の表に、九星数ごとの具体的な方角を示します。
九星数 | グループ | 吉方位(最良から良) | 凶方位(最悪から悪) |
---|---|---|---|
1 | 東 | 生気: 東南、天医: 東、延年: 南、伏位: 北 | 絶命: 南西、五鬼: 北東、六殺: 北西、祸害: 西 |
2 | 西 | 生気: 北東、天医: 西、延年: 北西、伏位: 南西 | 絶命: 北、五鬼: 東南、六殺: 南、祸害: 東 |
3 | 東 | 生気: 南、天医: 北、延年: 東南、伏位: 東 | 絶命: 西、五鬼: 北西、六殺: 北東、祸害: 南西 |
4 | 東 | 生気: 北、天医: 南、延年: 東、伏位: 東南 | 絶命: 北東、五鬼: 南西、六殺: 西、祸害: 北西 |
6 | 西 | 生気: 西、天医: 北東、延年: 南西、伏位: 北西 | 絶命: 南、五鬼: 東、六殺: 北、祸害: 東南 |
7 | 西 | 生気: 北西、天医: 南西、延年: 西、伏位: 北東 | 絶命: 東、五鬼: 南、六殺: 東南、祸害: 北 |
8 | 西 | 生気: 南西、天医: 北西、延年: 北東、伏位: 西 | 絶命: 東南、五鬼: 北、六殺: 東、祸害: 南 |
9 | 東 | 生気: 東、天医: 東南、延年: 北、伏位: 南 | 絶命: 北西、五鬼: 西、六殺: 南西、祸害: 北東 |
オフィスでの活用法
ここからは理論を実践に移します。オフィスは集中力や仕事の成功に最も影響を与える場所です。
「指令位置(コマンドポジション)」とは?
九星数の方角を考える前に、まず「指令位置」を確保することが最優先です。これは最も強力な風水の座る位置です。
指令位置とは、背後にしっかりした壁があり、部屋のドアが見える位置に座ることを指します。ドアの真っ正面ではなく、斜めから見える位置が理想です。
この配置は本能的な安心感に合っています。背後の壁が支えとなり不意の出来事を防ぎ、ドアが見えることで誰が入ってくるかを把握でき、空間をコントロールできます。
向きを調べる方法
自分がどの方角を向いているかは、コンパスで調べましょう。スマートフォンのコンパスアプリで十分です。
座る場所に立ち、スマホを水平に持って、コンパスが示す方向を確認してください。
理想的な配置
理想の「オフィスでの風水の座る向き」は、指令位置に座りつつ、九星数の4つの良い方角のうちの一つ、特に生気(繁栄)の方角を向くことです。
デスクが動かせない場合
多くの人が直面する問題は、デスクが動かせず壁向きや背中がドア向きになっていることです。そんな時の対処法を順に紹介します。
まず、背中を守りましょう。背中が部屋やドアに開いているとエネルギーが弱まります。最善策は背もたれの高い椅子を使うことです。これはあなたの「個人的な玄武(黒亀)」となり、支えを作ります。
次に、視界をコントロールします。背中がドア向きの場合は死角を補う必要があります。パソコンのモニターやデスクに小さな鏡を置き、振り返らずにドアが見えるように調整しましょう。これだけでコントロール感が戻ります。
最後に、最良の方角を活用します。生気の方角を向けなくても、そのエネルギーは活用可能です。コンパスでデスク上の最良方角を見つけ、スマホや小さな植物、クリスタルなどの重要な物を置いてください。成功へのエネルギーを呼び込みます。
風水の改善策と現代的な工夫
もしどうしても悪い場所に固定されている場合でも、風水は厳格なルールではなく、気の流れを良くすることが目的です。改善策は必ずあります。
完璧よりも意図が大切
風水で最も強力なのは「意図」です。ポジティブな変化を起こそうとする行動自体がエネルギーを生みます。何もしないより、何かをすることが大切です。
風水の便利グッズ
悪い座る向きを改善するための実践的な方法をいくつか紹介します。伝統的な考えと現代の生活を融合させたものです。
鏡の活用: オフィスで紹介したように、小さな鏡は強力なツールです。壁向きの場合は視界を広げ、背中がドア向きの場合は後ろを見張る目となります。
背もたれの高い椅子: これがどれほど重要かは言い尽くせません。高くてしっかりした背もたれは支えと守りを作り、あなたの個人的な玄武となります。
スクリーンセーバーの工夫: 壁向きの場合、パソコンの背景を広い景色や穏やかな海、遠くの地平線の写真に設定しましょう。朱雀の空間を開き、チャンスを呼び込みます。
クリスタルの活用: ブラックトルマリンやスモーキークォーツを椅子の背後に置くと悪いエネルギーを吸収し守りを強化します。クリアクォーツのポイントをデスクに置き、良い方角に向けると明晰さと集中力が高まります。
植物の活用: 植物は生きた気を空間に呼び込みます。背後に背の高い植物を置くと支えのスクリーンになります。デスクの生気の方角に小さな観葉植物(例えば金のなる木)を置くと富のエネルギーを引き寄せます。
シンボルの活用: 家具を動かせない場合は、亀や山の小さな置物を背後に置いて支えを象徴的に作りましょう。
家全体での応用
座る向きのルールはデスクだけでなく、長時間過ごす他の場所にも活用できます。
リビングのソファ
メインのソファは重要な家具です。壁に沿って配置し、部屋の中央に浮かせたり、背中が玄関に向かないようにしましょう。
ソファに座る人は部屋の入口が見える位置に座るのが理想です。可能なら、主に使う人は自分の良い九星方角を向くようにしましょう。
ダイニングテーブル
食卓は家族の絆と栄養の中心です。家長は食事中に生気(繁栄)の方角を向く席に座ると、家族全体の豊かさを支えます。
ベッドの向きについて
寝るときは座る向きと似ていますが、頭の向きが重要です。ヘッドボードの向きで決まります。
ヘッドボードを良い方角に合わせましょう。天医(健康)の方角は安眠に最適で、延年(人間関係)の方角はパートナーとの調和を促します。悪い方角に頭を向けるのは避けてください。
まとめ:まずは小さな一歩から
これで生活の重要な座る場所をチェックし改善するためのツールが揃いました。
主なステップを振り返ると、九星数を調べ、表から良い方角を確認し、デスクやソファなど主要な座る場所を見直します。
最も大切なルールは、まず指令位置を目指すことです。これが誰にとっても効果的です。その上で、個人の九星方角を使って最適化しましょう。
すべてを一度に変えようとせず、まずはオフィスの椅子一つから始めてみてください。椅子の向きを少し変える、高い背もたれの椅子に替える、モニターに小さな鏡を置くなど、小さな変化で構いません。
次の1週間、自分の気分や集中力の変化に注意を払ってみてください。エネルギーや集中力、コントロール感の微妙で強力な変化に驚くかもしれません。
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