白と青を超えて:風水に基づくバスルームの色選び完全ガイド

Xion Feng

Xion Feng

Xion is a Feng Shui master from China who has studied Feng Shui, Bagua, and I Ching (the Book of Changes) since childhood. He is passionate about sharing practical Feng Shui knowledge to help people make rapid changes.

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風水の世界では、浴室はエネルギーが流れ出しやすい難しい空間とされています。排水口や洗面台、トイレなどが多く、私たちの健康や運気の源である「気」が流れ出てしまう場所と考えられています。このような悩みは、多くのクライアントや生徒さんからよく聞かれます。

しかし、あなたにはこの状況を一変させる力があります。このガイドでは、風水の浴室カラーの使い方を通じて、エネルギーの流出を防ぐ方法をご紹介します。浴室を「失う場所」から「再生とバランス、セルフケアの場」へと変えることが目標です。

そのために、まずは五行(木・火・土・金・水)の基本概念を理解しましょう。これらの要素がどのように相互作用するかを知ることで、見た目も美しく、かつ調和のとれた空間を作るための色選びが可能になります。さあ、始めましょう。

五行の理解

適切な色を選ぶには、なぜその色を選ぶのかを理解することが大切です。風水は単なるルールの羅列ではなく、エネルギーのバランスを整えるための体系です。その鍵となるのが五行です。

浴室の根本的な課題

浴室は水の要素が非常に強い場所です。蛇口やシャワー、トイレを通じて水が絶えず流れることで、水のエネルギーが過剰になります。風水では水は富や流れを象徴しますが、排水口から流れ出る過剰な水は、金運や健康、チャンスが流れ出てしまうことを意味します。

五行(Wu Xing)とは

五行はバランスを生み出すためのツールキットです。この古代の体系は、色を含む周囲のすべてのエネルギーを理解する助けとなります。五行は互いに関係し合い、循環の形で示されます。

生産の循環では、水は木を育み、木は火を燃やし、火は土(灰)を生み、土は金を作り、金は水(結露)を生み出します。

破壊の循環では、水は火を消し、火は金を溶かし、金は木を切り、木は土を崩し、土は水をせき止めます。

目指すは五行の調和

浴室は水の要素が強すぎるため、それをコントロールする要素を取り入れることが必要です。

土の要素で余分な水を「せき止め」、安定感をもたらします。また、木の要素は水を吸収して成長するため、流れ出すエネルギーを生命力に変える役割を果たします。火と金の色はバランスを保つために慎重に使います。

安定感をもたらすおすすめの色

それでは本題です。落ち着いたスパのような空間を作るために、どの風水浴室カラーが最適かを見ていきましょう。強い水の要素に対抗し、安定感と新鮮なエネルギーをもたらす色に注目します。

土の要素の色

土の要素は浴室に安定感をもたらす最適な選択です。自然界では土が水の流れを受け止め導くように、色でもそのエネルギーを再現できます。

柔らかな黄色、温かみのあるベージュ、砂色、明るいアースブラウンなどを選びましょう。これらの色は浴室に安心感と安定感を与え、エネルギーの流出を防ぎ、支えとセルフケアの基盤を作ります。

木の要素の色

木の要素は次におすすめの色で、空間に生命力と活気をもたらします。生産の循環では、木は水を吸収して成長するため、流れ出すエネルギーを癒しと再生に変える強い象徴です。

セージグリーンやミント、柔らかな苔色など、緑のあらゆる色合いを使いましょう。明るい木の色やブラウンも効果的です。これらの色は浴室を自然の癒しのエネルギーとつなげ、再生と成長の場にします。

金の要素の色

五行の循環では金は水を生みますが、適切に使えば浴室に適した色もあります。白、オフホワイト、非常に明るく清潔感のあるグレーは金の要素に関連します。

浴室での白は純粋さ、清潔さ、整頓を象徴し、爽やかでスパのような雰囲気を作ります。ただし、全体を白で統一すると冷たく無機質に感じることもあるため、チークのバスマットや竹製品、柔らかいアーストーンのタオルなど、温かみのある質感と組み合わせることをおすすめします。

カラーパレット 風水の要素 エネルギー効果 理想的な空間イメージ
ベージュ、砂色、淡い黄色 安定感、落ち着き、育み 安心感のある穏やかな聖域
セージグリーン、ミント、明るいブラウン 活気づけ、再生、癒し 再生と活力の空間
白、オフホワイト、パステル 浄化、明瞭化、リフレッシュ 清潔感あふれるスパのような雰囲気

注意して使うべき色

浴室のエネルギーを整える色がある一方で、逆に問題を悪化させる色もあります。使う色を制限することも、使う色を知るのと同じくらい重要です。これにより、誤ってエネルギーが乱れたり疲弊したりする空間を作るのを防げます。

青と黒の制限

浴室はすでに水の要素が強いため、さらに水の要素を増やす色は避けたいところです。青と黒は水の要素を象徴する代表的な色です。

壁を青に塗ったり、黒いタイルを使うと、水のエネルギーが過剰になり、金運や健康の流出がさらに悪化します。満杯のコップに水を注ぐようなものです。

これらの色が好きな方も安心してください。小さなアクセントとしてなら使えます。青のニュアンスが入ったアート作品やネイビーの石鹸置き、小さな黒い写真立てなど、部屋のエネルギーバランスを崩さずに好きな色を取り入れられます。

赤とオレンジは控えめに

赤、鮮やかなオレンジ、深いピンクは火の要素の色です。五行の循環では火と水は正反対の関係であり、水の強い空間に火のエネルギーを過剰に持ち込むと「衝突」が起こります。

このエネルギーの衝突はストレスや争い、緊張感として現れることがあります。風水の専門家も、リラックスを目的とした空間には赤が強すぎると指摘しています。

これらの色は小さく計画的なアクセントとして使うのがポイントです。赤いキャンドル一つ、小さなピンクの花瓶、オレンジ色の石鹸など、温かみを添えつつも衝突を避ける使い方が効果的です。特に浴室が火の要素に関連する八卦の場所にある場合に有効です。

八卦(バグア)で個性をプラス

土や木の色を使う一般的なルールは良い出発点ですが、最も効果的な風水は個別対応です。浴室のデザインをさらに高めるために、八卦マップを使ってあなたの家に合わせた色選びをしましょう。

八卦とは?

八卦は家のエネルギーマップです。古代のツールで、間取りを9つのエリア(卦)に分け、それぞれが「富と繁栄」「愛と結婚」「キャリアと人生の道」など異なる人生の側面に対応しています。各卦は五行のいずれかに関連しています。

八卦と浴室のバランス

浴室が特定の八卦エリアにあると、その人生の側面のエネルギーを流出させてしまうことがあります。そこで、一般的な浴室の風水ルールと八卦の特性を組み合わせてバランスを取ることが大切です。

専門家のアプローチはこうです。まず、浴室の基本ルールとして土や木の安定感のある色で装飾します。次に、その八卦エリアに対応するアクセントカラーを小さく計画的に加え、そのエネルギーを活性化させます。

よくある例をいくつかご紹介します。

  • 浴室が富のエリア(東南、木の要素)にある場合:木のエネルギーを活用する絶好のチャンスです。緑や明るいブラウンをメインカラーに選びましょう。ラッキーバンブーなど元気に育つ植物を置くと、成長と豊かさのエネルギーが高まります。

  • 浴室が愛のエリア(南西、土の要素)にある場合:土の要素は浴室にぴったりです。ベージュや柔らかな黄色、砂色ピンクなど温かみのあるアーストーンを使いましょう。愛のエネルギーを高めるために、ピンクのキャンドルを2つ置く、ローズクォーツのペアを飾るなど、ペアのアクセントを加えるのがおすすめです。

  • 浴室がキャリアのエリア(北、水の要素)にある場合:水の要素が重なるため最も難しい場所です。全体を青や黒でまとめるのは避けましょう。代わりに水を支える金の要素を使います。壁は爽やかなオフホワイトやライトグレーにし、アクセントとして小さく控えめな黒を、アートの額縁やシャワーカーテンの細い柄に取り入れると良いでしょう。

実例のご紹介

私たちの経験では、浴室が名声・評判のエリア(南、火の要素)にあるケースがよく見られます。これは火と水の直接的な衝突を生みます。大規模なリフォームを提案する代わりに、より控えめな対処法をお勧めしています。

壁を落ち着いたオフホワイト(金の要素)に塗り、清浄さと明瞭さを促進します。その上で火の要素を慎重に取り入れます。高品質な赤いタオルセットや温かみのあるアート作品、調光可能な照明で柔らかな光を演出するなど、八卦を尊重しつつエネルギーの衝突を避ける方法です。

調和のための実践プラン

理論がわかったところで、実際に取り入れてみましょう。バランスの取れたカラースキームは、明確なステップに従えば簡単に作れます。知識を美しくエネルギー的に調和した浴室へと変える手助けになります。

60-30-10の法則を活用

インテリアデザインの定番ルール、60-30-10の法則は風水カラーにもぴったりです。

  • 60%:メインカラー 壁など部屋の約60%を占める主要な色です。土や木の要素から落ち着いた色を選びましょう。柔らかなベージュや穏やかなセージグリーンが最適です。

  • 30%:セカンダリーカラー シャワーカーテンやタオル、バスマット、洗面台などに使う色で、空間の約30%を占めます。爽やかな白やオフホワイト、明るい木の色がよく合います。

  • 10%:アクセントカラー 小物や装飾品に使う最後の10%です。八卦に合わせた色や個性を表現する色を取り入れましょう。小さな青い花瓶、ピンクの蘭、真鍮の金具、鮮やかなアート作品などが効果的です。

ペイントだけにとらわれない

色は壁だけでなく、さまざまな質感や素材に取り入れることで、より豊かで効果的なエネルギー環境を作れます。

  • タイル: アーストーンの天然石タイルは強い土の要素をもたらします。
  • 木材: 竹製品やチークのバスマット、木製のスツールで木の要素を加えましょう。
  • テキスタイル: セカンダリーやアクセントカラーのふわふわのタオルやラグで柔らかさと温かみをプラス。
  • 植物: 生きた緑の植物は木の要素をもたらし、生命力や成長、空気清浄の象徴です。

これらの考え方は現代の科学とも合致しています。色彩心理学の研究では、緑や青が血圧を下げて落ち着きをもたらし、黄色が気分を高めることが示されています。風水のエネルギー原理と見事に一致しています。

まとめ:あなたの癒しの聖域へ

最終的に、風水の浴室カラー選びは、支えとなり調和し、深く個人的な空間を作ることです。エネルギーを流出から育みへと意識的に変える行為です。

基本はシンプルです。強い水の要素を土の安定感と木の活力でバランスを取り、純粋さを表す金の色を使い、火と水の色は計画的で控えめなアクセントとして取り入れましょう。

これらは厳格なルールではなく、あなたが心地よく感じる浴室を作るための指針です。空間へのあなたの個人的なつながりこそが最も重要な要素です。

まずは小さなことから始めてみてください。タオルの色を変える、カウンターに小さな植物を置く、洗面台の近くに美しい石を飾るなど。小さな計画的な変化でも、エネルギーが変わり、浴室があなたにふさわしい癒しの聖域に近づくのを感じられるでしょう。

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