風水八卦の色彩完全ガイド:住まいと人生を一新する

Xion Feng

Xion Feng

Xion is a Feng Shui master from China who has studied Feng Shui, Bagua, and I Ching (the Book of Changes) since childhood. He is passionate about sharing practical Feng Shui knowledge to help people make rapid changes.

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はじめに:色の力

部屋に入った瞬間、なぜか心が落ち着いたことはありませんか?あるいは、別の部屋に入ると混乱した気持ちになり、疲れてしまうことも。そんな時、周囲の色が影響しているかもしれません。

この考え方は、強力なエネルギー活用法の基盤となっています。

風水の八卦カラーシステムでは、八卦のエネルギーマップ上の9つの生活領域に特定の色を割り当てています。これを活用することで、心身の調和を高め、幸運を引き寄せ、住まいに調和をもたらすことができます。

これは単なる色の一覧ではありません。ご自宅でこれらの色を理解し、選び、効果的に使うための完全なガイドです。

例えば、ホームオフィスに深い青を取り入れると、見た目が変わるだけでなく、落ち着きと集中力が生まれ、仕事がはかどることがわかっています。そんな効果的な使い方もご紹介します。

八卦マップの基本

色を使う前に、まずは空間のエネルギーの設計図を理解しましょう。それが八卦マップです。

これは、家の間取り図に重ねる三目並べのような3×3のグリッドと考えてください。9つのマス(「卦」)それぞれが、人生の特定の領域に対応しています。

このマップの配置方法は主に2つあります。

西洋式(BTB流)は初心者に最も簡単です。家の正面玄関に合わせてマップを配置します。玄関の向きは問いません。

伝統的な古典式(コンパス流)は、コンパスを使って家の真北・真南・真東・真西に合わせてマップを配置します。

初心者の方には、西洋式をおすすめします。シンプルで使いやすく、特にマンションや変則的な間取りの住宅に適しています。

特徴 西洋式(BTB)八卦 古典式(コンパス)八卦
配置基準 正面玄関に合わせる コンパスの方位(北・南・東・西)に合わせる
適した対象 初心者、マンション、シンプルな間取り 伝統的な方法を望む方、一戸建て
使い方 3×3のグリッドを玄関の壁に合わせて重ねる コンパスで家の真の方位を測る

マップの使い方は簡単です。

まず、ご自宅の間取り図を用意しましょう。簡単な手書きでも構いません。

次に、玄関の内側に立ち、正面玄関の壁に合わせて西洋式の3×3八卦グリッドを重ねます。下段の3つのマス(知識、キャリア、助けとなる人)が玄関の壁に位置するように配置してください。

最後に、各卦に該当する部屋や部屋の一部を確認します。これでマップの準備が整い、色の活用を始められます。

色の全パレット

各卦は特定の五行と結びつき、その独自のエネルギーを活性化する色があります。これらの色を意図的に使うことで、その生活領域に強力な変化をもたらせます。

以下の表は9つの卦の概要です。

卦(生活領域) 方位(古典式) 五行 主な色 目的
震(家族・健康) 緑、茶色、ティール 成長、新しい始まり、活力
巽(富・繁栄) 東南 紫、金、緑 豊かさ、自己価値
離(名声・評判) 赤、オレンジ、明るい黄色 情熱、注目、認知
坤(愛・人間関係) 南西 ピンク、赤、白 パートナーシップ、育み、受容
兌(創造性・子ども) 西 白、メタリック(金・銀) 喜び、正確さ、表現
艮(知識・自己成長) 北東 濃紺、黒、緑 知恵、静けさ、個人の成長
坎(キャリア・人生の道) 黒、濃紺 キャリアの流れ、人生の旅路
乾(助けとなる人・旅行) 北西 グレー、白、黒 支援、シンクロニシティ、旅行
太極(健康・幸福) 中央 黄色、アーストーン(ベージュ、トープ) 安定、バランス、全体的な健康

震:家族・健康

この領域は家族や先祖、地域社会とのつながりを司り、新しい始まりや身体の健康を象徴します。

五行は木で、主な色は緑、茶色、ティールです。緑は健康な植物の生命力を表し、茶色は木の幹の強さを示します。

使い方の例:
・さりげなく:健康的な緑の観葉植物やティール色の写真フレームを置く。
・中程度に:セージグリーンのラグやしっかりした茶色の木製家具を取り入れる。
・大胆に:落ち着いた森林やオリーブグリーンの壁を一面塗る。

このエリアでは赤や金属色を控えましょう。火は木を燃やし、金属は木を切るため、エネルギーが弱まる恐れがあります。

巽:富・繁栄

巽の卦は単なるお金だけでなく、豊かさや自己価値、感謝、幸運などあらゆる富を表します。

こちらも五行は木。主な色は紫、金、緑です。紫は古くから王族や豊かさの象徴、金は宝物、緑は成長を示します。

使い方の例:
・さりげなく:アメジストのクリスタルを棚に置く、丸い葉の植物を飾る。
・中程度に:深い紫や金色のクッションをソファに置く。
・大胆に:豊かな緑や紫を使ったアートを飾る。

ここでも強い火や金属色は控えめに。木のエネルギーを損なわないようにしましょう。

離:名声・評判

この卦は外の世界からの評価や注目、人生を駆り立てる情熱を表します。

五行は火。色は鮮やかな赤、オレンジ、明るい黄色で、注目を集めエネルギーを放ちます。

使い方の例:
・さりげなく:赤いキャンドル(安全に)や暖色系のランプを置く。
・中程度に:オレンジのクッションや炎のような色彩のアートを飾る。
・大胆に:赤のアクセントウォールを作る。ただし赤は刺激的なので使いすぎに注意。

黒や濃紺は避けましょう。水のエネルギーが火を消してしまい、注目や情熱が薄れる恐れがあります。

坤:愛・人間関係

坤の領域は愛情や絆、結婚を司り、自己愛や母性的な優しさとも結びつきます。

五行は土。色は柔らかく開放的なピンク、赤、白です。ピンクは愛の色、赤は情熱、白は清らかな金属のエネルギーを表します。

使い方の例:
・さりげなく:ピンクのローズクォーツクリスタルやキャンドルを2つ置く。
・中程度に:柔らかなピンクのクッションや温かみのあるアースカラーのラグを使う。
・大胆に:ダスティローズや温かいベージュの壁で優しい雰囲気を作る。

緑や茶色は控えめに。木のエネルギーが土を奪い、絆が不安定になる可能性があります。

兌:創造性・子ども

この卦は喜びや創造、自己表現、子どもに関係し、プロジェクトの完了や人生の楽しみを象徴します。

五行は金。色は白、グレー、銀・金・銅などのメタリックカラーです。これらは清潔感や明晰さ、新たな始まりの喜びを表します。

使い方の例:
・さりげなく:銀や金のフレーム、白い陶器の花瓶を置く。
・中程度に:グレーの椅子や金属製のランプを取り入れる。
・大胆に:壁を清潔感のあるオフホワイトに塗り、明るく開放的な空間を作る。

赤やオレンジなどの強い火の色は避けましょう。火は金属を溶かし、創造性や喜びを妨げることがあります。

艮:知識・自己成長

この領域は静かな思索、知恵、個人の成長を表し、学びや内面探求の場です。

五行は土。主な色はアースカラーのベージュですが、水の要素である濃紺や黒もよく合います。これらは静けさや深い思考を促し、土の安定性を支えます。

使い方の例:
・さりげなく:青や黒の背表紙の本を積む、濃紺の陶器を置く。
・中程度に:濃紺やチャコールグレーの快適な椅子を用意する。
・大胆に:深みのある藍色の壁を塗る。

緑や茶色など木の色は控えめに。木は土の安定を乱すことがあります。

坎:キャリア・人生の道

坎の卦は仕事や人生の道、チャンスの流れを象徴します。

五行は水。主な色は黒や濃紺で、未知の広がりや深さを表し、流れや変化を促します。

使い方の例:
・さりげなく:黒いフレームや小さな静かな水のオブジェを置く。
・中程度に:濃紺のラグや黒い光沢のトレイをテーブルに置く。
・大胆に:濃いチャコールや深いネイビーの壁で強い意志を表現する。

黄色やベージュなどの土色は控えめに。土は水の流れを妨げ、キャリアの停滞を招くことがあります。

乾:助けとなる人・旅行

この卦は助けとなる人や予期せぬ支援、メンターや友人、そして旅行に関係します。

五行は金。最適な色はグレー、白、黒です。グレーは天と地のつながり、白は明晰さ、黒は金属が生み出す水のエネルギーを表します。

使い方の例:
・さりげなく:金属製のアートやモノクロ写真を飾る。
・中程度に:グレーの快適なソファや白いリネンのカーテンを使う。
・大胆に:スタイリッシュなライトグレーの壁を塗る。

赤やオレンジなどの強い火の色は避けましょう。火は金属を溶かし、助けのエネルギーを弱めます。

太極:健康・幸福

八卦マップの中心に位置する太極は、全体の健康と幸福、そして他のすべての生活領域をつなぐ基盤を表します。

五行は土。色は安定感と優しさをもたらす黄色、ベージュ、柔らかなアーストーンです。これらは力強さとバランスを支えます。

使い方の例:
・さりげなく:アースカラーの陶器の器やジュート・シサルのラグを置く。
・中程度に:黄金色やベージュのクッションを使う。
・大胆に:温かみのあるバターイエローや柔らかなトープ色の壁を塗る。

このエリアは常に開放的で清潔に保つことが重要です。強い木の色は控え、家の中心の力を乱さないようにしましょう。

基本を超えて

八卦カラー風水を取り入れるからといって、部屋を虹色にしなければならないわけではありません。スタイルと品格が、心地よく自分らしいエネルギーを作り出す鍵です。

80対20のルールをおすすめします。部屋の約80%はニュートラルか調和する色にし、残りの20%を八卦の特定の色でアクセントに使いましょう。

「赤」といっても消防車のような真っ赤ではなく、上品なテラコッタや深いバーガンディ、柔らかなコーラルでも構いません。「緑」もセージ、オリーブ、ミント、森林の緑など様々なトーンがあります。色の幅を広く見てみましょう。

例えば、私たちの富のコーナー(巽)では、派手なロイヤルパープルの代わりに深いオーベルジンベルベットのクッションとアメジストのクリスタルを選びました。豊かさを感じさせつつ、洗練された印象です。

最後に、質感も加えましょう。色を異なるアイテムで取り入れることで奥行きが生まれます。キャリア(坎)のエリアなら、黒い光沢のトレイ、ネイビーのシルククッション、濃いチャコールのテクスチャーブランケットなどが効果的です。

よくある失敗を避ける

風水の旅を始めるにあたり、いくつかの落とし穴に注意しましょう。避けることで調和のとれた空間を作れます。

  1. 五行の無視。色は無作為ではなく、五行の相生・相克のサイクルに結びついています。特に相克の関係は重要です。水は火を消し、火は金属を溶かし、金属は木を切り、木は土を割り、土は水をせき止めます。例えば、名声のエリア(火)に大きな水のアイテムを置くと、良い評判が「消えて」しまう恐れがあります。

  2. 色の過剰。良いものもやりすぎは逆効果です。名声のエリアに真っ赤な部屋は強烈すぎてストレスや争い、燃え尽きの原因に。キャリアのエリアに黒を多用すると憂鬱になりがち。バランスが大切です。

  3. 中心の無視。多くの人は外側の8つの卦に注目し、中央の太極を忘れがちです。ここは健康と基盤の象徴。中心をおろそかにするのは、しっかりした土台のない家を建てるようなもの。太極は常に清潔で開放的に保ち、アースカラーで安定させましょう。

  4. 質の低い「死んだ」エネルギーのアイテム使用。色のある物の質も重要です。鮮やかで健康的な緑の植物は活き活きとしたエネルギーをもたらしますが、埃をかぶった緑の造花は停滞した「死んだ」エネルギーを運びます。常に高品質で明るいアイテムを選び、願いを表現しましょう。

調和のとれた住まいへ

八卦カラー風水は、空間と人生の目標を強力かつ計画的に結びつける方法です。住まいを静かな背景から、心身の健康を支える積極的な存在へと変えます。

家全体をすぐに塗り替える必要はありません。最も効果的なのは、小さく始めることです。

今一番助けが必要な生活領域を選びましょう。例えば、人間関係のコーナーにピンクのクッションを置く、家族のエリアに明るい観葉植物を一つ飾るなど。

直感を信じて楽しみながら進めてください。そうすれば、空間があなたの人生のすべての部分を支え、守る本当の安らぎの場へと変わっていくでしょう。

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